金森圭二郎を中心とするインディー・ポップ・バンド、Kateがアコースティック・カヴァー・プロジェクト〈trace〉をスタート。第1弾として、USの女性シンガー・ソングライターであるレジーナ・スペクター“Jessica”のカヴァー音源が公開された。

Kateは、2000年代前半から金森のソロ・プロジェクトとして活動し、国内外レーベルのコンピレーション作品への楽曲提供などを経て、2009年にヴォーカルのDuan Lin、作詞の大黒卓を加えたトリオ編成に。昨年リリースされたファースト・アルバム『TODAY』は、ピアノをベースに管弦楽器が華やかに舞うチェンバー・ポップの傑作となっており、多くのリスナーから支持を集めた。

新プロジェクト〈trace〉では、これから数か月にわたり、アコースティックによるカヴァー音源を公開していくとのこと。今回は、レジーナ・スペクターの2012年作『What We Saw From The Cheap Seats』に収録されている"Jessica"を、穏やかにセンチメント広がる、清涼なフォーク・アレンジで披露。オフィシャルサイトには、「しなやかな歌声とピアノのやさしいアレンジが好きで良く聴いてます。オリジナルに忠実なアレンジですが、ガットギターの音色に、りんちゃんの歌声が合っていて、お気に入りなので一曲目の公開曲にしました」と、チョイスした理由と聴きどころが記されている。

【参考動画】レジーナ・スペクターの2012年作『What We Saw From the Cheap Seats』収録曲“Jessica”

 

これまでの作品のような多重録音は控えめに、基本一発録りのラフな形で楽曲を届けていくという〈trace〉。今後数か月、珠玉のアコースティック・カヴァーを堪能できそうだ。