デンマークからのウェブスター~ズート系テナーの注目の作品。スコット・ハミルトン作品を髣髴させる名曲が“整列”。スピーカーに正座して聴きたい〈アナログ向きな〉内容の“ニューヨークの秋”が心に残る。NYでエリック・アレキサンダー一派との修業を重ねた、〈日本人好みのNYジャズ〉と言っていい。共演経験者の中にはサム・ヤーエル(オルガン)もおり、今後、オルガンをバックにした演奏も期待したい。そのほか本作のピアニスト、Calle Brickmanをフィーチャーした、オスカー・ピーターソンの名作へのオマージュ作の『Night Train To Copenhagen / Alvin Queen』(Stunt)が登場、さらに4年ぶりのトリオ作品『Opening / Tord Gustavsen』(ECM)が注目。