川原伸司「ジョージ・マーティンになりたくて 〜プロデューサー川原伸司、素顔の仕事録〜」音楽人は必読 ビートルズ主義が表れたリアルな自伝的人生読本

川原伸司 『ジョージ・マーティンになりたくて 〜プロデューサー川原伸司、素顔の仕事録〜』 シンコーミュージック (2022)
2022.09.15

松田聖子“瑠璃色の地球”を平井夏美名義で作曲、井上陽水“少年時代”を同名義にて陽水と共作、ビクター~ソニー時代に数々のアーティストを手掛け、長年パートナー的な付き合いだった大瀧詠一、自身が師匠と仰ぐ筒美京平etc.、幅広い音楽人との交流で知られる名プロデューサー、川原伸司。本著は現場のリアルを語って伝える仕事録=自伝ともいうべきもの。タイトルにジョージ・マーティンの名前があるのは、ご本人が〈ビートルズだったらこういう風にやるだろうという生き方を僕も実践しよう〉という音楽業界内でのビートルズ主義の表れ。各方面、音楽制作の仕事に関わっている人には必読の人生読本。

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