
“mediQ”のヒットで脚光を浴びた実力派アイドルが新章に突入――熱くフロアを揺らす圧巻のニュー・シングル“Lillight”は7人が進むこの先を照らし出す!
セルフ・プロデュースを強みに
2018年に6人組としてスタートし、当初はロック主体の楽曲性を持ち味としていたQUEENS。もともとメンバーのNANAMIが作詞作曲を、MAHOが振付けをそれぞれ担当していましたが、昨年に新たなコンセプトとして〈REBUILD〉を掲げて以降、セルフ・プロデュースを主体にしたスタイルで注目を広げている現7人組のグループです。
NANAMI「もともとQUEENSになる前から自分で曲を作って活動していたので、グループになった時に〈やっぱり自分で曲を作りたいです〉って話して、徐々に作らせてもらうようになりました。最初の頃は〈踊れるロック・アイドル〉みたいなコンセプトで、なるべくシンセを使わない音作りだったりしたものを、〈REBUILD〉ぐらいから曲調も新しい要素を入れて、ラップもやったり、徐々に変化してきた感じですね」
MAHO「私も振付けしたいという話をして、“ボーイミーツガール”(2019年)で初めてやらせてもらって、そこから振付け担当になりました。他にもダンスの知識があるメンバーが多いので、大まかな部分は私が考えるんですけど、全員の意見をまとめてみんなで決めてるような感じです」
URUMU「私は衣装のデザインをやってるんですけど、自発的に運営さんに話してチャンスを貰って。そうやってメンバーの手掛ける部分が増えて、ファンの人にも認知してもらえるようになったので、せっかくならセルフ・プロデュースを強みにしていこうってなって、みんなで〈どんなことをやってみたい?〉とか話し合って決めていくようになりました」
RINA「ステージに立つこと自体が好きなので、ステージをもっと良くすることなら自分にできるかもしれないって、演出をやってみたい気持ちがあって、〈REBUILD〉の時にはステージの演出を担当していました」
EMIRY「私は〈REBUILD〉の時はSNSで知ってもらうための案を考えたり、グッズもみんなで話し合いながら決めたりとかしてて、いまは足りない部分を補助するような形でいろんなことをやってます」
NANAMI「たぶんEMIRYがいちばん手広くやってくれてます。細かいことかもしれないけど、〈あれの締め切りがいつまでだよ〉とかの確認もしてくれるんですよ(笑)」
EMIRY「QUEENSって自分たちで考えて動かなきゃいけないことが多いから、自分がいちばん得意なことは何かな?って考えたらそういう役割になりました(笑)」
そんななかメンバー卒業を経た6月にはHIKARUとAYAが新加入。グループは7人体制で〈第2章〉に突入したばかりです。
HIKARU「想像してたよりもめっちゃ忙しいんですけど、忙しいのって幸せなことやから、いま幸せやなって感じてます。入る前は〈馴染めるかな?〉とか思ってたんですけど、メンバーも凄い素敵な人たちで、良い環境に入れて、日々感謝って感じです」
AYA「もともとQUEENSが凄い好きで実際にファンとして観ていて、たまたまタイミングでオーディションの機会をいただいて加入できたので。素敵なグループだなって思って観ていたんですけど、加入してみたら想像の何倍も良いグループでした」
EMIRY「言わせてないですよ(笑)」
HIKARU「ほんまに思ってるから」
AYA「そう、メンバーの人柄も素敵だし、ファンの方たちにも温かく迎え入れてもらえて、チームとして凄く温かい環境だなって感じているところです」
URUMU「HIKARUもAYAもホントに甘えん坊というか、どっちもくっつき虫で、ずっと先輩の私たちにベッタベタで(笑)」
AYA「みんなが凄く安心できる存在だからいつも甘えちゃいますね(笑)」
NANAMI「やっぱり好きでいてくれたのがデカいですね。外側から見るQUEENSの良さも2人はわかってるし、私たちが一生懸命やってきたものを好きでいてくれたから〈がんばってきて間違いなかったな〉って改めて実感できたし。2人が入ってくれたおかげで、ゼロから始めるっていうより、いままでやってきたことの続きで新しいことを始められたので、ホントに運命的だなって思います」
EMIRY「4月の“mediQ”で新しいレーベルになってからいろいろ新しい経験もさせてもらって、QUEENSをいままで知らなかった人と出会う機会が増えたり、反響も大きかったです。4、5年やってきて、また新しいことをできるのが嬉しかったし、これからも経験できるのが凄い楽しみです」
心をそのまま歌える
今年4月にリリースしたMUSIC@NOTEでの初シングル“mediQ”(読み:メディック)は、内面を吐き出すラップと攻撃的なトラップ~ベース系の意匠を押し出し、音楽面での大胆な変化を見せつけた逸曲でした。その志向は今回のニュー・シングル“Lillight”(読み:リルライト)でもさらに推進されています。
NANAMI「そもそも私が〈ラップをやっていきたいんだよね〉って提案したんです。気持ちを伝える時にラップは言葉数も多くていろんなことを言えるし、型にはまらないものだと思うので。わかりやすくガッツリ路線変更して、そこで離れていくお客さんがいるのも不思議ではないけど、それも覚悟したうえで飛び込んだ感じですね。やっぱり自分たちで考えて何かを発信していくことを強みにするなら、やりたい音楽のスタイル、アイドルのスタイルを表現したうえで、そこを愛してもらいたいっていうのが大きくて。“mediQ”はけっこう悩んでる時期に書いてて、この負の感情をアイドルとして表現していいのかどうか凄い考えたんですけど、やっぱりそこを恐れずに発信しないとQUEENSじゃないっていうことで世に出して。それも踏まえて、今回の“Lillight”を作りました」
RINA「前から応援してくれてるファンの方も凄く大事だし、反響を見ていろいろ思う時もあるけど、NANAMIが作ってくれる曲が私は好きなので、前向きな感じで進めていきたいっていう気持ちです」
HIKARU「私はそんなめっちゃ変化したとは感じてないんですけど。NANAMIさんの曲がすっごい好きだし、ラップも興味があったし、やりたいことができてるなって」
AYA「私もヒップホップだったり、いろんなジャンルの音楽が好きなので、普通に〈QUEENSとして、こういうこともできるんだ〉ってめちゃくちゃ嬉しかったです」
MAHO「QUEENSのテイストが変わっていくなかで、〈日本のアイドル像でラップは……〉っていう反応を見ることも多いんですけど、“Lillight”は〈でも、やっぱり自分たちでやりたいことをやってるQUEENSがいいよね〉って自分たちに希望を持てるっていうか、前向きになるための自信をくれる歌だなって私は思っています」
URUMU「やっぱりNANAMIの歌詞がリアルタイムな自分たちの気持ちや状況を言葉にしてくれていて、いまの私たちに合った心をそのまま歌える曲になってるから、それを曲でみんなに伝えることができるのは凄くいいですね」
アレンジは“mediQ”に続いてのタッグとなるYackle。フックで歌わない作りはアッパーな展開も相まって爽快に響きます。
NANAMI「せっかく曲を一緒にやらせてもらうなら、やっぱりYackleさんとやる意味があるサウンドにしたくて。もともとインストで貰ったものにゼロからメロをつけていったんですけど、サビの部分は〈キャッチーにしたいけど、ここは言葉なくていいかも〉って思って、いちばん盛り上がるところでメロだけになるEDMとかフューチャー・ベースみたいな感じに挑戦しました。新しいことをやろうって思えるのは、やっぱYackleさんとの出会いが大きいです。ライヴも何度か観てくれて、私たちの姿勢もたぶんわかってもらえてるので、化学反応が起きてると思いますね」
よりダークなカップリングの“ice blast”もYackle編曲のラップ・チューンで、パーソナルな領域に踏み込んだリリックとスキルフルなフロウも印象的です。
NANAMI「やっぱりアイドルに触れてない人が聴いた時に〈何だ、これ?〉ってなる曲を作りたいのが最初にあって。で、そこに付随して、思いきって生々しい私の経験とかを〈どこまで許されるんだろう?〉って思いながら書きました(笑)。自分が周りと違うっていう感性の息苦しさとか不自由さを歌ってるんですけど、それもQUEENSに少なからず重なると思っていて。最初はもっと簡単なラップだったんですけど、Yackleさんに〈アイドルに触れてない人にも聴かせたいなら、もうちょっと攻めよう〉って言われて、ラップの刻み方を変えて。なので、レコーディングは大変でした(笑)」
MAHO「いや、“ice blast”のレコーディングはもうエグくて(笑)。やっぱりNANAMIがYackleさんとこだわって作ったので、いままでやってきたラップとはまた違う、ワンランク上の技術も求められる感じでした。凄いディレクションしてもらって、130テイクぐらい同じところを録り続けるっていう……夜中までかかりました(笑)」
URUMU「一生終わらんかったもん(笑)」
なお、NANAMIが歌録りのディレクションも行うレコーディング風景は彼女たちのYouTubeで垣間見られます。
EMIRY「私たち先生がいるわけじゃないんで、ラップとか歌い方もNANAMIに教わることが多いんですよ。ホントにNANAMIのおかげで育ってる(笑)」
NANAMI「でもホントに母性が芽生えてきますね(笑)。“ice blast”に関しては〈この詞の先にある伝えたいっていう気持ちを出してくれ〉みたいなのをずっと言っていて、みんなでもがいて、もがいて、テイクを重ねて〈できた~〉みたいなのが気持ち良いですね。みんな凄いなって思いました」
EMIRY「やっぱり私たちがやるものに誇りを持ってるし、みんなで良いものにしたいっていう気持ちが強いから、がんばれることなのかなって思います」
好きになってもらえる自信がある
それら新曲も披露される現体制で初の全国ツアー〈QUEENS 創 what? Tour 2022〉も9月初頭から開催中。10月7日には過去最大キャパとなるO-EAST公演でのファイナルを迎えます。
URUMU「今回のツアーは〈新体制になったQUEENSが次は何を創る?〉というテーマがあります。私たちと対バン相手の皆さんで〈どんなライヴが創り上げられるのか?〉という、化学反応的な部分の〈創 what?〉もあるし、この7人にしかない魅力をまだ模索している段階なので、そういう意味での〈創 what?〉でもありますね」
HIKARU「ちゃんと〈メンバーになる〉って言ったら変な言い方かもしれないですけど、いまはまだ〈新メンバー〉っていう感じやから、このツアーが終わる頃にはグループで自分の役割を見つけて、QUEENSを引っ張れるような存在になるためにもっと成長できたらなって思ってます」
AYA「自分で自分がどういう人なのか理解できてなかったことにQUEENSに入ってから気付けて悩んでいたんですけど、メンバーや観てくれてる人から〈AYAってこういう面もあるよね〉って自分自身を理解するためのヒントを少しずつ貰ってるっていうか、そうやって私自身を創り上げてくれる支えがありがたいし、改めての感謝もツアーでは伝えていきたいです。もっと自信を持てる私になって、QUEENSが良い方向に進める道を作っていきたいなと思います」
NANAMI「いまのままじゃ全然EASTっていう実力はないので、もう一回プライドを捨てて泥臭くやってみようと思って、いまはめちゃめちゃフライヤーを配ってます(笑)。知ってもらったらどこか好きになってもらえる自信はあるので、その小さなきっかけを1つでも増やしたくて。ファイナルを成功させられる自分たちになるために、1つ1つの公演を一生懸命やって成長していって、EASTに立ちたいっていう気持ちです。あと、YouTubeではホントに包み隠さず出してるので、そこも楽しんでほしいです」
URUMU「そうだね。結果だけじゃなく過程も含めて観てもらって、〈良いツアーだったね〉〈こういう意味があったんだ〉とか、私たちの活動を理解してほしいという気持ちもあってYouTubeでいろいろ上げているので、そういう裏側も観てもらって、私たちがどういう気持ちでツアーに挑んでO-EASTに立つのか、一緒に楽しんでもらえたらなって思います。ファイナルは最大キャパで私たちも気合い入ってるし、ワンマンだからこそ見られるQUEENSはめちゃめちゃ凄いって自負しているので、たくさんの方に来ていただきたいです」
QUEENSの作品を一部紹介。
左から、2019年作『RXX』、2021年作『REBUILD』(共にFIVERIDGE)、2022年のシングル“mediQ”(MUSIC@NOTE)
