かつて「日曜洋画劇場」での名解説者ぶりで多くの映画ファンから愛すべき映画伝道師として親しまれたヨドチョーさんこと淀川長治氏。番組終わりの定番名台詞「サヨナラ、サヨナラ……」は今も心に残ってます。1998年に惜しまれつつ亡くなってから久しいが、そんな淀川さんが見た映画のベスト・チョイスをぎっしり詰め込んだ著書が復活。「淀川長治究極の映画ベスト100」に「淀川長治映画ベスト10+α」からベストテンを加え、2著を集成増補した徹底ガイド本。選ばれた作品を追っていくと、淀川さんの映画に向けてきた独自の視点や熱い思いが見えてくる。巻末には蓮實重彦氏との対談も収録。