ヴァイオリンの巨匠、イツァーク・パールマン。イスラエルのテルアビブで生まれた彼が、13歳でアメリカのテレビ番組「エド・サリバンショー」に初出演して絶賛を浴びるまでを描いた絵本。彼は子どもの頃から音楽が大好きで、3歳になるころには聴くだけでは物足りなくなり音楽をつくりたいと考えていたそうだ。しかし、4歳の時にポリオ(小児まひ)にかかり、下半身が不自由になってしまう。それでも夢を諦めずに努力を続けるイツァークの姿が、あたたかなイラストで描かれている。翻訳は、幼いころから彼の演奏に刺激を受け、これが初めての絵本翻訳となるヴァイオリニスト、廣津留すみれが担当した。