リッチー・コッツェン、ビリー・シーン、マーク・ポートノイのトリオが久々に放つサード・アルバムは、ハード・ロック、ブルース、ファンクなどを見事に昇華。丁々発止のグルーヴィーなアンサンブルが実に心地良い。6分に及ぶ“Stars”においては長尺のインスト・パートで魅力を存分に発揮している。また、“Lorelei”ではリッチーの裏声を活かしたソウルフルな声色に陶酔させられた。熱量の高い極上のロック作である。