Blue Note Tone Poet Seriesからの注目の本作は、68年にお蔵入りになり、日本の〈キング・ブルーノート未発表シリーズ〉としてGXK規格で初発、その後、別ジャケットのLT規格で米国発売された。今回は高音質の〈Tone Poet Series〉でのアナログ発売。チャールス・トリバー(トランペット)、ジョー・ファレル(テナー・サックス/ソプラノ・サックス)という、当時売出し真っ最中の2人のフロントを迎えた、コンテンポラリーな作曲とユニークな編曲で異彩を放ったヒルらしい作品。トリバーは最初期の傑作『The Ringer』録音直前、ファレルもRTFでの人気獲得前という時代の演奏だった。ヒルは最後までアヴァンガルドな活動を続け多くの後輩に前へ進む勇気を送り続けた。
アンドリュー・ヒル(Andrew Hill)『Dance With Death』現代的な作曲と独自の編曲で異彩を放つ68年のお蔵入りブルーノート作がレコードで再発
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ジャズ