ロンドンを拠点に活躍の幅を広げるシンガー・ソングライター/プロデューサー/DJの2年ぶり2作目。ダフト・パンクやディスクロージャーが引き合いに出されるほどのポップセンスはデビュー時から折り紙付きだったが、今回はパンデミックの真っ只中に制作されたとあって、丹念に作り込まれた楽曲ばかり。自身のヴォーカル曲も格段に増え、哀感溢れるミディアム・ディスコ“Infatuation”、コーラスを重ねた涼しげな“Lifetime”、デジタル・ラヴな“Something About Your Love”などで表現力もアップ。トーヴ・ローとの“Call On Me”、タイ・ダラー・サインとの“Vibe Like This”など客演曲を織り交ぜながら一大ダンス・ポップ・ワールドを展開。全曲シングル・カットできそうな粒揃いのアルバムだ。