2017年に自身のバンド=アニマル・スピリッツを率いてクラウトロックに挑んだかと思えば、2018年にはドキュメンタリー映画のサントラを手掛けるなど、〈エレクトロニック・ミュージックの探求者〉を地で行くジェイムズ・ホールデン。ソロとしては4作目となる本作でもフィールド・レコーディングを取り入れた牧歌的な仕上がりのエレクトロニカ“Common Land”や予測不能な展開が続く“Contains Multitude”など、さまざまなアプローチを駆使して聴き手を驚かせてくる。同時期にリリースされたネイサン・フェイクの作品と比較して聴いてみるのも一興だ。彼の〈ボーダー〉を越える旅路はまだまだ続いていく。
ジェイムズ・ホールデン(James Holden)『Imagine This Is A High Dimensional Space Of All』ボーダーを越え様々なアプローチで驚かせるエレクトロニックミュージックの探求者
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