今年5月のライヴをもって活動休止する5人組の事実上の最終作。それを意識してかはわからないが、いつにも増して儚い美意識が全体に通底していて、なかでもIDMのエッセンスを湛えた“atmosphere”の冷たい酩酊感にはゾクゾクさせられる。ディストーション・ギターが渦巻く“insane”のようなアッパーな楽曲にも独特の危うさがあり、その陰に惹かれてしまう。