気怠くて、豪快で、ナイーヴなバンド・サウンドは、90~00年代の洋/邦インディー・ロック全部入りといった感じ。しかしながら、頭で作りすぎている感じもなく、本能的で衝動漲りまくり、それでいて懐古主義な感じはほぼゼロという絶妙なバランス感覚が、彼らの最大の武器だろう。音像にしろ、フレーズにしろ、ただひたすらワクワクさせられる全12曲入りの初フル・アルバム。