1955年~1964年と言えば、日本では私が産まれてから東京オリンピックまでの高度成長期。アメリカではエルビス・プレスリーが台頭し、ロックンロールが産声をあげた。所謂〈ロックの揺籃期〉とも言える時代。今の時代の凝ったコード進行やアレンジはここにはない。しかし温故知新じゃないけどこの時代にはおいしいお宝のメロディやコード進行が山のように詰まっている。激しいロックンロールから甘いシルキーなバラードまでこの本には詰まっている。実際、現代の人がこれらの曲を自分なりにリアレンジして生き返らせている。なので一曲でも良いから聴いてみることをお勧めしたくなる一冊です。
木村ユタカ「ディスク・コレクション アメリカン・オールディーズ1955-1964」アメリカ音楽における〈ロックの揺籃期〉に誕生した700作品を紹介
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