木村ユタカ氏のシティ・ポップ読本「クロニクル・ジャパニーズ・シティ・ポップ」(2006年刊)に2000年代前半のご自身のシティ・ポップ関連の仕事を追加し、竹内まりや、林哲司の最新インタヴューを収録した読み応えありの一冊。その内容は、リアルタイム世代には懐かしい時代の空気が感じられる音楽的な記述があふれ、一方では現在再燃したシーンに熱い眼差しを向ける若い世代にとっては興味深いと思われるシティ・ポップ系アーティストの当時のインタヴューなど貴重アーカイヴ満載。木村ユタカ氏と私はほぼ同世代、竹内まりやのアルバム『ヴァラエティ』は当時ヘヴィローな一枚だったのは同じ。