〈ロックンロールに余計な物はいらん!〉という信念に立ち返り、ふたたびトリオ編成に戻ったヴァインズ。自主レーベルを立ち上げ、満を持して放ったこの新作は2つのパートから成る2枚組だ。Disc-1は十八番の轟音ガレージ。そしてDisc-2はドリーミーなメロディーとリヴァーブが包む、彼ら流の『Magical Mystery Tour』といった雰囲気に。過去の偉大なロックへの敬意がダダ漏れした、〈らしい〉出来映えじゃないか。