tail windのニューアルバム『KUON 久遠』が2023年9月30日(土)にリリースされる。

tail windは、鈴木禎久(ギター)が三木俊雄(テナーサックス)、岡田治郎(ベース)、加納樹麻(ドラムス)とともに、2016年に結成したコンテンポラリージャズバンド。ファーストアルバム『In Praise of Shadows』(2019年)から4年、tail windがセカンドアルバム『KUON 久遠』をリリースする。

前作がスタジオでの一発録りでライブ感あふれる仕上がりであったのに対して、本作はこだわり抜いて作られたサウンドになっているという。全曲がメンバーによるオリジナル作品で、オーケストレーションからバンドサウンドまで多彩な曲が展開され、日本屈指のミュージシャンがゲスト参加したことによってバンドのさらなる魅力が引き出されたアルバムだとのこと。

鈴木が今は亡き愛犬のために作った組曲で、オーケストレーションを聴かせる“I’ll Find You Again”、個性的でトリッキーな変拍子による岡田の“遮光器土偶”。ライル・メイズに捧げた三木の“Remembrance”、加納が作曲し三木がアレンジした“Not Yet”、中路英明がホーンアレンジしジョン万次郎をイメージした“In Transition”など、聴きどころが満載だそうだ。

なお、新作のリリースに併せて、『In Praise of Shadows』のタワーレコードでの取り扱いも始まった。同作のアルバムタイトルは谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」の英訳で、日本特有の美意識について書かれた同作へのオマージュになっているという。プレスリリースには、〈楽曲の「光」の部分をテーマとするなら、コードは「陰」。M2の“In-ei-rai-san”が、テーマの背景にあるコードを美しく展開させることにこだわった曲であるため、これをアルバムタイトルとした〉とある。

『In Praise of Shadows』には、2019年3月にFM東京のstudio IRISで一発録りされた8曲が収録されている。こちらも全曲がメンバーによるオリジナル作品で構成されており、スタジオ録音でありながらも編集をほとんど加えない、ライブ感あふれる勢いのあるアルバムだという。

注目の現代和ジャズバンド、tail windの作品をぜひチェックしてほしい。

 


RELEASE INFORMATION

tail wind 『KUON 久遠』 スアラ(2023)

リリース日:2019年9月30日
品番:TWD-002
価格:3,300円(税込)

TRACKLIST
1. I’ll Find You Again
2. Factor X
3. 遮光器土偶
4. In Transiton
5. Not Yet
6. Upper Left
7. Remenbrance
8. Halfway up the Hill
9. Like a Mine

 

tail wind 『In Praise of Shadows』 スアラ(2019)

リリース日:2019年9月30日
品番:TWD-001
価格:3,300円(税込)

TRACKLIST
1. Stride
2. In_ei_rai_san
3. Tail Wind
4. Can’t find it
5. Expand4_5
6. The Second
7. SAUDADE
8. AM