昨年ゴスペル/CCM界で話題をさらったマヴェリック・シティ・ミュージックとのコラボ作を経て4年半ぶりに放つソロ作。53歳にして初めて実の父親と対面するまでの心情などを綴った作品で、前半はカークらしい明快なR&Bマナーの曲が並び、クワイアの鮮烈な歌声に合いの手を入れていく。デヴィン・モリソンが制作に絡んだ“Try Love”では突如としてリサ・スタンスフィールド“All Around The World”のサビを合唱。リアンドリア・ジョンソンが泥臭い声で歌い上げ、ジョナサン・マクレイノルズやトリー・ケリーらが神聖な歌声を披露して教会の雰囲気に持っていくアルバム後半部まで昂揚感が続く秀作だ。