間に「リスペクト」のサントラもあったが、このインタースコープ移籍作は実に10年ぶりの新作。伝統的なキャロルや霊歌からオリジナルまでの振り幅が、デヴィッド・フォスター、ライアン・テダー、フェデリコ・ヴィンドヴァー、ジェイムズ・ポイザーという全方位型の布陣で具現化されている。コモンが駆けつけた“Almost Christmas”、カーク・フランクリンとの“Go Tell It On The Mountain”が出色。オープニングとラストをグレッグ・フィリンゲインズに委ねた品のある構成も含めて完璧だ。