1960年7月のアメリカ、バークシャー音楽祭(現在のタングルウッド音楽祭)のライヴ。以前Memoriesレーベルで流通したことがあった。半野外会場の録音だが、音質は素晴らしいステレオ録音。モントゥーらしい一筆書きの潔い音楽で突き進む熱演。随所に聴かれるティンパニの打ち込みが気持ちよい。第1楽章があまりに良くて、第4楽章が尻すぼみになってしまわないか心配になるほどだったがそこはモントゥー、手綱を引き締めて最後に頂点を極める設計に脱帽。ボストン響の輝く明るい音色も心に残る。因みに、当時音楽修行中の指揮者の小澤征爾さんが合唱で参加していることでも知られている。