津田昌太朗の著書「フェス旅 日本全国音楽フェスガイド」が小学館クリエイティブから本日4月17日に刊行された。

日本全国で1年の内に開催されている音楽フェスの数は、400~500。日本は、世界でも有数の〈フェス大国〉と言える。ぴあ総研が毎年実施している音楽フェス市場に関する調査によると、コロナ禍以前の2019年は動員数が295万人、市場規模が330億円と、20年にわたって右肩上がりの成長を続けてきた。コロナ禍で数字が落ち込んだものの、2022年の市場規模は対2019年比で87.3%までに回復し、2023年は反動消費の影響もあり、例年に並ぶか過去最高規模になるのではないかと予測されている。

そのように日本の音楽フェスシーンは、ライブを生で観られるだけでなく、アウトドア・キャンプ・地方創生・復興支援・環境保全など様々なテーマを持ったフェスが続々と登場し、現代版の〈お祭り〉として成長を続けている。若者のみならずファミリー層やシニア向けのフェスも増加し、海外からのインバウンドも期待されている状況だ。

国内最大級の音楽フェス専門メディア〈Festival Life〉の編集長・津田昌太朗が執筆した「フェス旅 日本全国音楽フェスガイド」は、そんな日本のフェス情報をこの一冊で網羅。150以上の音楽フェスを集めた、日本初のガイド書が誕生した。

本書の、各フェスの特徴を紹介したガイドページでは、2024年3月までに開催されたフェスの情報をもとに、チケット相場・アクセス例・主要となる宿泊エリア・過去の出演アーティストを掲載。2024年4月から2025年3月に開催されるフェスをシーズン別に、ロックをはじめヒップホップ・ダンスミュージック・ジャズなどをジャンルレスにまとめて紹介している。

また音楽フェスは、〈せっかく音楽フェスに来たのなら、その土地を楽しんで帰りたい!〉と〈旅行〉としての楽しみ方もされるようになってきている。フェスの開催地域のグルメや名所・名店などを紹介した寄り道スポットのページでは、フェスの前後日に立ち寄るべきおすすめの場所を紹介。

フェス初心者にもやさしい解説ページも豊富だ。〈どんな種類があるの?(選び方)〉〈フェスってどうやって行くものなの?(行き方)〉〈持ち物は? 服装は? マナーは?〉といった、初めてフェスに行く際に不安なことの数々を本書は解説している。

さらに、イラストやコンテンツページにも注目。ファッションアイコンやマナーページのイラストは、音楽フェスのグッズやMCなどでも活躍する芦沢ムネトが担当し、キャッチーかつユーモアのあるイラストを描いている。

その他、ファッションスナップページやフェスならではの食事〈フェス飯〉を特集したページも。フェス飯特集は、日本全国のフェス飯をまとめている情報サイト〈フェス飯クラブ〉が監修した。

フェスを主催・オーガナイズするアーティストへのインタビューも掲載している。10-FEETの3人(京都大作戦主催)、西川貴教(イナズマロック フェス主催)、OAU/BRAHMANのTOSHI-LOW(New Acoustic Campオーガナイザー)に、アーティストが考えるフェスの意義や自身が携わっているフェスへの想いについて聞いた。

「フェス旅 日本全国音楽フェスガイド」は、本格的なフェスシーズンが始まろうとしている今こそ読みたい一冊だ。

 


BOOK INFORMATION

津田昌太朗 『フェス旅 日本全国音楽フェスガイド』 小学館クリエイティブ(2024)

発売日:2024年4月17日(水)
ISBN:978-4-7780-3630-0
仕様:A5判/114頁/並製
定価:1,815円(税込)

 


PROFILE: 津田昌太朗

Festival Life編集長。86年、兵庫県生まれ。慶應義塾大学卒業後、博報堂に入社。英国の〈グラストンベリー〉がきっかけで会社を辞めロンドンに移住し、海外フェスを横断する〈Festival Junkie〉プロジェクトを立ち上げ、2019年にはこれまで参加した海外フェスをまとめた「THE WORLD FESTIVAL GUIDE」(いろは出版)を出版。現在は音楽フェス情報サイト〈Festival Life〉の編集長を務めながら雑誌連載やラジオ番組のパーソナリティ、サマーソニックをはじめとしたフェスのステージMCなどフェスカルチャーをさまざまな角度から発信し続けている。

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