一昨年に3作目『ILL KID』を発表したKMCの次なる一作は、THA BLUE HERB RECORDINGSから。YOU THE ROCK★の『Will Never Die』に続くTHA BLUE HERBのプロデュース作として、彼らの近作に見られる温もり溢れる曲調も取り込んだO.N.Oのビートは、声を限りにツバ飛ばすガムシャラなラップが身上のKMCから新たな面を引き出す。THA BLUE HERBの流儀を歌詞で咀嚼したかのよな“BREAKIN’ ATOMS IN THE TOKYO”に火をくべるラップぶりから、これまでを知らずとも彼の過去が浮かぶ“CLASSICS”まで、今回も客演なしの構成に覚悟を見る一作だ。