オルタナ・ロック新世代の筆頭格たる3人組の通算3作目は、メジャーからのリリース。従来の英語詞に初めて日本語詞が混ざり合い、それぞれの言語での表現が有機的に作用してメッセージやストーリーが鮮やかに浮かび上がる。コールドプレイやワンリパブリックに通じるようなスケール感のあるバンド・サウンドと、ソリッドなダンス・ロックを自在に使い分け、90sオルタナ的なエッジや力強さも兼ね備えている。ただ、彼らの大きな特徴はシリアスな現状を見据えていても、ネガティヴな表現に陥らないところだ。現実がヘヴィーだからこそ、そこに光が射し込むような作品になっている。