コロナ禍は色々なものを変えてしまい、各地の祭りも、高齢化や過疎化も重なり存続の危機にまで追いやっている。〈ハレ〉と〈ケ〉のバランスを欠いた現代人にとって祭りとは? 本書は日本の18の祭りを、馴染みのあるものからそうでないものまで、著者の実体験と考察をもとに詳しく紹介。迷信、厄除け、雨乞い、農耕儀礼などを起源とする様々な形態の祭りが土着的に数多く生き残っている。「理屈では説明しきれない領域(本書より)」を体現する祭りの数々。グローバル化とは真逆の方向で生き残る日本特有の祭りの魅力を知ることで、今の我々に必要なものが、この本を読めばわかってくるような気がする。