チャン・ギハと顔たち長谷川陽平氏が、約20年に渡って現地で見つめてきた大韓ロック~韓国のインディー・シーンの実情を紐解く2014年発表の本「大韓ロック探訪記」。Mikiki連載〈REAL Asian Music Report〉でもお馴染み、大石始氏の編著による本書で長谷川氏の実体験を通して語られたエピソードは、音楽のみならずカルチャーの面でもお隣の国ながら知られざる逸話の宝庫! かなり刺激を受ける一冊となっている。そして、この「大韓ロック探訪記」を読みながら聴くことを全力でオススメしたいミックス音源〈60 Minutes Of Kimchi Funk & Fuzz Sound Vol.1〉がこのたび公開された。

※長谷川陽平×大石始「大韓ロック探訪記」対談はこちら

長谷川陽平,大石始 大韓ロック探訪記 DU BOOKS(2014)

こちらはディスクユニオンでの「大韓ロック探訪記」購入特典としてCDで配布されていた音源。本書内に登場するシン・ジュンヒョン先生(この本を読むと〈先生〉を付けずにはいられない)や、長谷川氏が2005年の再々結成時に参加したサヌリムといった大韓ロック界のスーパー・レジェンドをはじめとする、60~70年代のサイケやガレージ・ロック、ファンクがモリモリ収録されている。ファズの効かせ方の〈ならでは〉っぷりはいつ聴いても痺れますな。トラックリストはないので、わからない曲をShazamしながら(ないものもあるかも)聴くのがまた楽しい! ぜひに。