バンドの柔軟性を物語るという意味では、オール・アメリカン・リジェクツのタイソン・リッターの参加も話題。しかし、この15作目におけるいちばんの聴きどころはやはりフォークやジャズにも繋がるしゃがれ声の歌を、オーケストラからエレクトロまでという振り幅とともにユニークなものにするオルタナ以降の感性だ。暗さの中に薄明かりが入り混じる音像は、まさに唯一無二。