MariMariのシングルとアルバムが音楽サブスクリプション/ストリーミングサービスで本日9月4日に聴けるようになった。
現在、世界でもっとも評価される日本のロックバンドの一組になったフィッシュマンズ。彼らの関連作で、バンドの中心人物だった佐藤伸治が大きく関与したアーティストとして注目を集めているのが、MariMariの一連の作品だ。
MariMariは1994年、MariMari rhythmkiller machinegun名義で“Since Yesterday”を雑誌「米国音楽」の付録CDへ提供。佐藤のほかフィッシュマンズの茂木欣一らと制作した同曲は、CRJなどのカレッジチャートで話題になった。そしてライブ活動を重ねたあと、1996年にシングル『Everyday, Under the Blue Blue Sky』でソロデビューを果たした。
そんな彼女が1990年代後半にフォーライフからリリースした3作のシングル『Everyday, Under the Blue Blue Sky』(1996年)、『Indian Summer』(1996年)、『J』(1998年)とアルバム『耳と目そしてエコー』(1997年)が、ついにストリーミングサービスで配信された。
なおMariMariは、映画「人のセックスを笑うな」のHAKASE-SUNによるサウンドトラック(2008年)でフィッシュマンズの名曲“いかれたBaby”“MY LIFE”を歌っている。フォーライフから発表した隠れた名作の数々とともに、この機会にぜひチェックしよう。
RELEASE INFORMATION
配信リンク:https://bio.to/YiiMzG
リリース日:1996年3月21日
品番:DISA-0682
MariMariのデビューシングル。全曲に佐藤伸治(ボーカル/ギター)、柏原譲(ベース/プログラミング)、茂木欣一(ドラムス/ボーカル)というフィッシュマンズの全員に加え、木暮晋也(ギター)、HONZI(バイオリン)、そして東京スカパラダイスオーケストラの沖祐市(キーボード)が参加。ZAKによるミックスとフィッシュマンズ関係者の全面バックアップによるグルーヴィーなナンバー3曲を収録。
TRACKLIST
1. Everyday, Under the Blue Blue Sky
2. Sunday Clover
3. Day in, Day out
リリース日:1996年12月18日
品番:DISA-0683
恩田晃、澤田譲治、アパッチ田中らを迎え入れ、ミニマル、エレクトロ、ダンスホールレゲエとそれぞれの特色を強めた3曲でMariMariのボーカルの多様性を見せた2ndシングル。プロデュースは引き続き柏原譲。
TRACKLIST
1. Indian Summer
2. one happy
3. Blue Over, Mam
リリース日:1997年11月21日
品番:DISA-0684
MariMariの1stアルバム。シングルで先行リリースした2、8曲目を除き、すべてのトラックをMariMariと佐藤伸治の2人がプロデュース。フィッシュマンズの名作『宇宙 日本 世田谷』に通じるようなパーソナルかつスペーシーなサウンド空間とMariMariのチャーミングなボイスが交叉するドリームポップの大傑作。今や世界的にも伝説的な存在となった佐藤伸治のアーティスト面を考察するうえでも貴重な作品と言える。
TRACKLIST
1. Night Birdy
2. Indian Summer
3. FEEL L!KE A GRASS, TOUCH OF GRASS
4. IN THE FLASH
5. WORDLESS
6. sunrise sunset -naked version-
7. tonight Im yours
8. Everyday, Under the Blue Blue Sky
リリース日:1998年5月21日
品番:DISA-0685
『耳と目そしてエコー』に続くシングルで、フォーライフにおける最終作。これまでのサウンドプロダクションを一新し、浦田恵司、柴草玲、杉本洋祐、浜口茂外也、美久月千晴、山木秀夫、佐野康夫といった著名なセッションマンが参加。洗練されたサウンドを聴かせながらも、MariMari独自のボーカリゼーションとイマジネーションに満ちた楽曲を聴かせる意欲作。
TRACKLIST
1. J
2. J <mood stock>
3. LIFE PLAYER