須原敬三やsenoo rickeyら関西が拠点の実力者を迎えた4作目。〈夕暮れ時から早朝の少し空が青く明るくなり始める頃までの時間をひとつの物語に〉と資料にある通り、本作に揺蕩う漆黒のギター・サウンドには繊細な心情と呼応して変化する藍とも薄墨ともつかない濃淡がある。随所でノイズを挿みつつ、儚い声で吐露する〈呪い〉には不思議な優しさと安らぎが。