UKのR&Bシンガーがデビューから7年を経て放つ初オリジナル・アルバム。地元ロンドンとLAを跨いで制作され、キャンパーやプロディガル・サンズ、客演とプロデュースで参加したトーン・スティスらの援護で現代LAのレイドバックした空気に包まれながら痛みを伴うラヴストーリーを歌っている。シャーデーの現代解釈といったチルなムードの曲からリカード・バンクスやジュルスのアフリカ勢を迎えたしなやかなアフロビーツ〜アマピアノ路線まで、36分の旅を貫くのは柔和で爽やかなトーン。マヘリアと相見えたソフトなバラード“Nice Girls”も含めて風に揺られるようなヴォーカルが芳しい快作だ。