あり余る情熱を16曲というヴォリュームで届ける5作目。近作ではサウンドの幅を広げていたが、今回はメロディーと歌を活かすためのアンサンブルの引き算が奏功しており、楽曲ごとのエモーションが際立った印象だ。持ち前のパンクな精神や、バンドと音楽が持つ力を誰よりも信じる彼ららしさも健在で、特にパワー・ポップ“KIDS”はその象徴だろう。