2024年のブルックナー生誕200年の掉尾を飾る名演奏! ドイツ・カールスルーエのバーデン州立劇場はかつて大野和士が監督を務めていて、“ツァラトゥストラはかく語りき”の録音が流通したことがあり、骨太の演奏だったことが記憶される。現在の音楽総監督はゲオルク・フリッチュ。彼とそのオーケストラによるブルックナーは音が濁ることなく立体感がある。左右に配置された第1・第2ヴァイオリンの掛け合いが明確で第2楽章を中心にヴィオラとチェロの渋い音色も心に残る。ホルンも上手く聴きごたえ満点! フリッチュは2025年に神奈川フィルと大阪フィルに登壇予定で期待大。