プロコフィエフ生誕100年だった1991年1月3日のモスクワ音楽院大ホールでのライヴ録音。CDジャケットは笑顔のロジェストヴェンスキーではあるが、〈ロシアの重戦車〉との異名を持つピアニストのニコライ・ペトロフが凄まじい勢いで弾き切った“ピアノ協奏曲第2番”が圧巻! 作品自体が鋼鉄のような狂気じみたもので、これを落ち着いて冷静に奏でられても物足りない。ペトロフは期待を裏切らない。聴衆の熱狂ぶりも納得。ロジェストヴェンスキーも負けじと「ロメオとジュリエット」の4曲で自由自在にオーケストラを操り鳴らしている。生産数が限られるようなので、早めにご入手を。