破局にインスパイアされたという3作目。従来の整理整頓された白銀を思わせるサウンドスケープから一転して、カラフルなパレットをひっくり返した激ポップ・ソング集で驚かせる。彼女の良き理解者であり、オーロラなどを手掛けるアシェルが全面監修。80年代風シンセ・チューン“I’ll Always Be Your Girl”で幕を開け、東京で制作されたアバ風コーラスの“Two Years”や、エキセントリックな“Fort Knox”など、メロディアスな楽曲が速い展開で繰り出される。自身の心情をぶつけるパワフルなスタイルが主流だが、一方で表題曲のバラードなど、これまで通りの素朴でピュアなアプローチも光る。