2度目の〈フジロック〉来日を控えるオランダのトルコ系サイケ集団が放った3年ぶりの新作は、ネシェット・エルタシュの楽曲集ということで、さぞかしアナトリア濃度が高いのかと思いきや、蓋を開けてビックリ。オーケストラルな都市型ソウルやダブ歌謡など、過去イチ折衷的な内容に。トルコの伝統音楽をパンク化させた冒頭曲とか、マジで発想がぶっ飛んでます。
トルコ民謡〈ハルク〉を独自に昇華し、国際的な評価を確立したターキッシュ・サイケデリア/アナドル・ロック・バンド:アルトゥン・ギュン。本作は女性ヴォーカル:メルヴェ・ダシュデミルがバンドを離れ、エルディンチを軸とした新編成で制作。アナトリア民謡の巨匠:ネシェット・エルタシュの楽曲で構成された本格的トリビュート作品で、〈アーシュク〉と呼ばれる吟遊詩人の伝統を現代に伝えたエルタシュの精神性を独自の解釈で掘り下げた傑作。オリエンタルな伝統音楽、西洋のロック/ファンク・グルーヴ、シンセなど作品毎に様々なプレゼンテーションをしてきた彼らの移行作。ええやんええやん。