Page 3 / 3 1ページ目から読む

4人の心に残る『目を閉じても残る赤』の隣に並べたい作品!!!!

仲川慎之介が選ぶ、指標となった2枚

フロントマンの仲川は、アルバムの制作中に羅針盤となったという作品をチョイス。まず、BUMP OF CHICKENのメジャー2作目『ユグドラシル』は、「バンドとしてのエゴや強みがめっちゃ出てるのに、誰が聴いても感動できる大衆性も兼ね備えている。俺のなかで日本のロック・バンドのアルバムにおける完成系のひとつ」だそう。さらに、a flood of circleが先鋭的な音楽性を拡張させた最新作『夜空に架かる虹』を、「攻めるべきか引くべきかを選択するタイミングで及び腰モードが発動しそうになったとき、この一枚が〈ごちゃごちゃうるせぇ、飛びたいなら飛べよ!〉と叱ってくれたんです」と挙げました。

左から、BUMP OF CHICKENの2004年作『ユグドラシル』(トイズファクトリー)、a flood of circleの2025年作『夜空に架かる虹』(インペリアル)

 


石井開が選ぶ、ギタリスト魂に刺さった2枚

ギタリストの石井は、彼の音楽的なルーツであるハード・ロックに由来した2作を選びました。1枚目は、米NY出身のバンド、デンジャー・デンジャーのギタリストとして知られるアンディ・ティモンズのソロ作『Electric Truth』。本隊とは路線の異なる、全編をインストで仕上げたフュージョン・タッチの逸品で、特に石井は“When Words Fail...”を愛聴しているとのこと。そして2枚目は、MR. BIGが2023年に行った最後のワールド・ツアーでの日本武道館公演を収録したライヴ盤『The BIG Finish Live』。「速弾きなのにメロディアス」というポール・ギルバート評は、石井自身にも当てはまるのでは!

左から、アンディ・ティモンズの2022年作『Electric Truth』(Timstone)、MR. BIGの2024年のライヴ盤『The BIG Finish Live』(Evoxs)

 


オギノテツが選ぶ、己と共振する2枚

ベーシストであり、仲川と共にソングライティングを担うオギノが最初に挙げたのは、Galileo Galileiの『パレード』。「最初に決めたコンセプトに従うというより、やりたいことが爆発している印象で、そのメジャー初期っぽい作風が参考になりました。収録曲“SIREN”のあけすけなニヒルさ加減は、今回のアルバムで僕が書いた“東京”に受け継がれている気が」と述べています。さらに、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのサード・アルバム『ファンクラブ』を、「結成10年目に作るべき作品とは?という点で意識した作品。少し捻くれたポップス加減に自分たちと通ずるところがあると思います」とピックアップ。

左から、Galileo Galileiの2011年作『パレード』(ソニー)、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの2006年作『ファンクラブ』(キューン)

 


松本ヒデアキが選ぶ、憧れざるをえない2枚

ドラマーの松本は、「この空気感を手掛かりにアルバムを作りました。道に迷ったら、立ち返る場所として心に留めておきたい音楽」と、UNDER THE COUNTERのセカンド・アルバム『I Know That Panda Was Stoned』を選出。抒情性と透明感を併せ持つ歌心やエモ・アンサンブルなどの面で、『目を閉じても残る赤』に影響を感じられるのではないでしょうか。その一方、GRAPEVINEの『Almost there』については、「リリースのたびに〈こういう曲も書くのか!〉と驚きを感じさせつつ、持ち味は失わない。僕らもこんなイカしたやり方で歩いていきたいものです」とロールモデルのひとつとして見ているようです!

左から、UNDER THE COUNTERの2007年作『I Know That Panda Was Stoned』(クラウン)、GRAPEVINEの2023年作『Almost there』(スピードスター)