“タブラ・ラサ”や“フラトレス”など神秘的で静謐な作風で知られるエストニアのアルヴォ・ペルト。ソ連時代よりその宗教的な内容から反体制と見做され、ソビエト楽壇から殆ど相手にされることのなかった彼の作品はエストニア独立後、国民的作曲家として再評価された。今日、米国ミニマル派のアダムズやグラスなどと共に最も演奏頻度の多い現代作曲家として数えられるようになった。彼はこれまでに4つの交響曲を発表してきた。これら全てをまとめた全集盤はそれまでECMのトヌ・カリユステによる録音が唯一のものだったが、今回のエヴァ・オッリカイネンによる録音はこれに続く史上2例目となる。