現行UKロックの代表的バンド、カサビアンの通算9枚目となるアルバム。本作は彼らの過去作を彷彿とさせる瞬間が多い。“SOULMATE”の歪んだベースを聴くとファースト・アルバム『Kasabian』(2004年)が脳裏に浮かび、“Hippie Sunshine”のダイナミックなグルーヴは2作目『Empire』(2006年)的だ。ロック、エレクトロニック、サイケの要素が目立つ曲群の折衷センスはデス・イン・ヴェガスに通じるが、そこにスタジアムが似合う壮大な音像を仕込めるのはこのバンドらしさといえる。太いヒップホップ・ビートを刻む“SUPERPOWERS”など、新たな引き出しを作る挑戦も見られる。