AC/DCのツアーに帯同するなど、欧米で高い人気を誇る実力派バンドによる5枚目のアルバム。グランジやハード・ロックを経由したヘヴィーな質感を持ちながら、紅一点ヴォーカルのテイラー・モムセンによるブルージーな艶声が乗ることで無二の個性を発揮。今作はオルタナ・ロックのヘヴィーな肌触りからアコギを活用したカントリー調の曲までを揃え、メリハリと物語性を備えた作品のダイナミズムに引き込まれてしまう。退廃的な暗さのなかに生命の輝きを宿し、隙のないアンサンブルによってバンドのスケール感を一段と高めることにも成功している。土臭さと荒ぶる感情が交錯した“Dragonfire”は白眉。
ザ・プリティー・レックレス(The Pretty Reckless)『Dear God』オルタナロックからカントリー調までダイナミズムに引き込まれる