すでに英米で高いチャート・アクションを見せている6年ぶりの新作。ジャック・アントノフら新たなコラボレーターを迎えて制作され、ヴォコーダー処理が夢想性を演出する“The Outside”やアンビエントなフォーキー・サウンドに包まれた “The Governor’s Waltz”、あるいはシューゲイズ的な音像の“Bobby”など多彩な曲調が取り揃えられ、いわば静謐さと激情が拮抗しながら独特の緊張感を醸し出しているが、その一方で全体として揺るぎないトータリティーが構築されているところに彼女の確かな成長の証を見る。大胆さと野心が音の隅々まで迸る、鮮烈なまでのサード・アルバムだ。