Page 4 / 4 1ページ目から読む

コンスタントに日本盤化が実現中! 新作『Children Of The Sun』と合わせて、これまでのジェイ・チョウにも注目しよう!

JAY CHOU 『Jay』 JVR/Universal Taiwan/ユニバーサル(2000)

デビューと同時にスターダムを駆け上がったという記念すべきファースト・アルバム。全曲を自作してセルフ・プロデュースできているのは凄いが、その環境が自由度の高い作風に結びついたであろうことは想像に難くない。USっぽいヒップホップ・ビートからジャズ・ファンクまでフレッシュだ。現在もガッチリ組む盟友のヴィンセント・ファン(方文山)はこの頃から作詞を担当している。

 

JAY CHOU 『范特西 Fantasy』 JVR/Universal Taiwan/ユニバーサル(2001)

日本盤の邦題はそのまま『ファンタジー』。フードを被ったアートワークが示唆するようにヒップホップ/R&Bへの傾倒がさらに深まり、アレンジの幅広さによってソングライティングも大いに成長している。昨今振り返られるタイプの00年代感も漂うのは、当時からトレンドを踏まえていたからだ。後に映画「グリーン・ホーネット」に出演した際に用いられた“ヌンチャク”も興味深い。

 

JAY CHOU 『八度空間 The Eight Dimensions』 JVR/Universal Taiwan/ユニバーサル(2002)

ジャケの雰囲気が変わったサード・アルバムで、邦題は『エイト・ディメンションズ』。ラップも交えながら全体的にはメロディアスなR&Bテイストが前面に出されていて、自身の過去や伝統的なお茶の文化まで、曲ごとのテーマもユニークに広がっている。中国の宮廷テイスト(?)のロックがあったりする一方、新作にも繋がるイタリア音楽への興味はすでに“ミラノの鍛冶屋”に窺える。

 

JAY CHOU 『葉恵美 Ye Huimei』 JVR/Universal Taiwan/ユニバーサル(2003)

アルバム・タイトルはジェイの母親の名前から取ったもので、冒頭曲が“以父之名(父の名において)”なのも興味深い4作目。同曲は荘厳なクリスチャン・ミュージック風味の出来映えだが、アルバムを通じてはロック・テイストのパワフルなナンバーが増えているのがポイントだ。スタイリングの変化が物語るように、初期からのストリート色はいったん後退している。

 

JAY CHOU 『七里香』 JVR/Universal Taiwan/ユニバーサル(2004)

軍服を着たジャケも印象的な5作目。ジェイの代表曲とも言われるタイトル・トラックの“七里香”は台湾の有名な詩人である西慕容の作品〈七里香〉から取ったものだそう。R&Bテイストのラヴソングも中国の歴史からアイデアを得た壮大な曲、ストレートなバラードなど多彩なエモーションが渦巻く一枚で、メランコリックなラストの“停戦の代償”は当時のイラク戦争に着想を得たもの。

 

JAY CHOU 『11月的蕭邦 November’s Chopin』 JVR/Universal Taiwan/ユニバーサル(2005)

ライヴ盤を間に挿んで、ジェイがもっとも尊敬する音楽家だというショパンからタイトルを取った6枚目のオリジナル・アルバム。ポップ・ミュージック以前に熱中していたクラシック音楽の素養が活きてきた側面もあり、美しい楽曲が並んでいる。ジェイが主演した映画「頭文字D」のために作って歌った主題歌“Drifting”と挿入歌“All the Way North”もボーナストラックとして収録。

 

JAY CHOU 『依然范特西 Still Fantasy』 JVR/Universal Taiwan/ユニバーサル(2006)

『ファンタジー』の続編的な位置付けにある7作目は『スティル・ファンタジー』。引き続き幼い頃から影響を受けたクラシック音楽やR&B/ヒップホップ、中国の伝統的な音楽がジェイならではのセンスで巧みに融合されている。台湾の正統派スターであるフェイ・ユーチンをフィーチャーした“千里之外”が大ヒットを記録した。なお、本作以降3タイトルのリイシューは8月19日となる。

 

JAY CHOU 『我很忙 On The Run!』 JVR/Universal Taiwan/ユニバーサル(2007)

『僕はとっても忙しい』という邦題も印象的な8枚目のオリジナル・アルバム。初監督映画の撮影を終えた後に過密スケジュールのなかで制作されたそうで、忙しくても〈年に1枚はアルバムを出す〉というファンの約束を果たす姿がそのまま表題になった格好だ。アートワークが示すようにカントリー&ウェスタン調のオープニングから新しいアプローチにも挑戦しつつ、王道のバラードも絶品だ。

 

JAY CHOU 『魔杰座 Capricorn』 JVR/Universal Taiwan/ユニバーサル(2008)

9枚目のオリジナル・アルバムで、いつもよりラヴソングが少なく聴き手を癒すタイプの楽曲が多く収められているのは、リリース当時の世界的な金融危機(リーマンショック)や相次ぐ自然災害で落ち込んでいる人たちや社会へのメッセージを優先したためだという。引き続きオリエンタルな味付けも交えて聴かせるR&B/ヒップホップ路線の曲もはや安定のカッコ良さだ。