(左から)内堀拓海、河合勇樹、アフロ

2026年5月2日(土)、長野県・御代田町のMMoPにて、〈次世代の感性とカルチャーが息づく新しい遊び場〉をテーマに掲げたイベント〈SCRAMBLE FES〉が初開催される。雄大な浅間山を望む音楽ステージをはじめ、アートや食など、さまざまな文化が混ざりあう場だ。

その特徴のひとつが、異なる文脈や音楽性を持つアーティストたちが同じ場所に集うこと。ライブハウスやSNS、それぞれのフィールドで活動してきた表現が交わるとき、どんな化学反応が生まれるのか。

今回は開催を記念し、〈SCRAMBLE FES〉主催・movelの河合勇樹と内堀拓海、そして出演者のアフロによる鼎談を実施。フェスに込めた思想から、音楽の交差が生む可能性まで、率直に語り合ってもらった。


 

ソロになったアフロの変革と挑戦

――〈SCRAMBLE FES〉の話に入る前に、まずアフロさんのライブに対する姿勢について伺わせてください。これまでの表現からは強い感情がダイレクトに伝わってくる印象がありますが、そうしたスタンスはどのように形づくられてきて、今はどのように変化しているのでしょうか?

アフロ「もともとはプロとしての責任や使命感を強く意識していて、プレッシャーの中で自分を磨くことを大事にしていました。ただ、バンド(MOROHA)が止まったことで、その価値観が大きく変わって。今は開き直って、〈文句あるならやめるぞ!〉くらいの感覚でステージに立っています(笑)。無責任にやることなど、今まで否定してきたものにトライしていて、自分の中でも変革期ですね。

昔はいろんな人に〈ヘラヘラするな〉と思っていたけど、それも自分の都合だったのかもしれないなと。今と昔でどっちがいいという話でもないんですけどね。

緊張すればお客さんも緊張するし、リラックスすれば空気も変わる。ただ、リラックスとだらけることは違うので、そのギリギリをどう保つかが、今はおもしろくもあり難しい。ゆるく見えていいライブをする人たちのすごさも、今になって実感しています」

――今のお話を受けて、河合さんと内堀さんはどう感じましたか?

河合勇樹「アフロさんのYouTubeのコメントで、〈聴くのに覚悟がいる曲だ〉という言葉を見たことがあって。ながら聴きも多い時代の中で、ちゃんと向き合って聴かせる音楽って、アフロさんならではの熱量だと思うんです。そこはすごく魅力的だと感じています」

アフロ「それはすごく嬉しいですね。その要素は今もなくしていないと思いつつ、もう手癖みたいに出てしまう部分でもあるんですよね。

長くやってきた分、それに寄りかかれば成立もすると思うんですけど、せっかく1人になったからこそ、違うことにも挑戦したい。新しい部分も好きになってもらえたら嬉しいですし、そういう言葉をもらうと原点を思い出す感覚もありますね」