オードリーの若林正恭が紹介するなど、シーン外でもとみに注目を集める彼の新作。会社生活と音楽活動の板ばさみに我が身を映しながら、憂うべき国政を派遣社員にこと寄せて歌う“ハケン国会”や、芸能界への夢と引き換えにやつれ果てていく女性を描くdaokoとの“ロンリーギャル”などにも目を転じる。福島出身として発する痛切な“放射能の季節”は、大森靖子との“原爆ドームの見方が変わった日”と併せて聴きたい。