今年はすでに配信を含め2枚のアルバムを発表している狐火。それに続く本作は、言葉が敷き詰められた過剰な情報量のラップと、満たされない思いやフラストレーション、一片の希望を込めたリリックが、非常に彼らしい一貫性を持つ。同時に“便座みたいな新国立”といった楽曲や、何かと話題のあっこゴリラ(元HAPPY BIRTHDAY)の参加など、直近のトピックや交友も形にしており、まさに〈32才のリアル〉。