全国のタワーレコードのスタッフが、己の〈耳〉と〈直感〉だけを基準に世間で話題になる前のアーティストの作品をピックアップし、全店的なプッシュへと繋げる企画〈タワレコメン〉。これまで、相対性理論、神聖かまってちゃん、クリープハイプ、cero、KANA-BOON、洋楽ではストライプスやチャーチズといった現行シーンの最前線で活躍するアクトをいち早く発掘しており、現在は月1回のペースでオススメ・アイテムを紹介しています。Mikikiでは、そんなタワレコメンの選定会議に潜入し、作品の魅力を視聴コンテンツと共にお伝えする特集を連載中! 今回は2月度の邦楽編です!!
※2015年3月度のタワレコメンも決定済み! 詳細はこちらでご確認を
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タワーレコードの本社にて行われるタワレコメンの会議。実は珍しくスタッフ数の少なかった洋楽編のミーティングから入れ替わり、邦楽担当の腕利きバイヤーたちがオススメのアイテムを持ち寄りぞろぞろと会議室へ集まります。何百タイトルという山のような新譜のなかから選ばれた計7作品の音源を聴き比べながら、熱い議論が繰り広げられました。そんな厳しい予選を勝ち抜いて2月度のタワレコメンに決まったのは……以下の2タイトル!!
★2015年2月度〈タワレコメン〉邦楽編：選出アイテム
前代未聞となる6店舗からの推薦が重なり、誰もが〈これは大本命だな〉と高めに設定したハードルを見事にクリアしてタワレコメンの座を獲得したのは、まだ10代のフロントマン大森元貴率いる5人組ロック・バンド、Mrs. GREEN APPLEの初全国流通盤となるミニ・アルバム『Progressive』。「KANA-BOONを初めて聴いた時の衝撃を思い出した!」とのスタッフの言葉にもあるように、正攻法でド真ん中を行くギター・ロックは、迷いのないメロディーと言葉でさらに研ぎ澄まされて……2015年化けること必至な大本命によるマストな一枚。
【推薦コメント：渋谷店 片倉】
シーンではすでに話題の5ピース・ロック・バンドが遂に全国流通盤をリリース! 店舗限定で配布したフリー・サンプラーへの、まだデビュー前とは思えない程の問い合わせの多さにこのバンドのへの期待値を感じた。キャッチーなメロディーに乗せ届けるメッセージ、混沌とした不安、葛藤、孤独感から抜け出せない現代の10代達の代弁者。まだまだ変化も進化も著しい若いバンド……だからこそ、いまから一緒に大きくなっていきたい!と感じさせる可能性と魅力を感じるパフォーマンス。これからの活動から目が離せません!!!
音源を再生した瞬間、会議室を混乱の渦に巻き込んだ（?）のが、あだるとゆうくんを中心に2014年1月に結成されたばかりのエンターテイメント集団、魔法少女になり隊のファースト・ミニ・アルバム『冒険の書1』。ロッキング・オン主催のオーディション〈RO69JACK 2014〉で優勝、同年の〈ROCK IN JAPAN FES〉に出演し、私立恵比寿中学に楽曲提供するなど、すでに熱い注目を集めている彼ら。その真価はカオス過ぎる音楽性で、ピコリーモ～エレクトロニコアに、ヲタ芸やパラパラといったドメステックな要素がハイテンションで激突していく様はインパクト大。少しでも聴けばそのヤバさが分かるはず!
【推薦コメント：本社 中村】
遂に現れてしまった禁断の異端児集団。これは現在の音楽シーンにおける挑戦か? トビ道具全部ぶっ詰めて、究極のアゲへと貴方を誘う。デビュー前にしてエビ中への楽曲提供や2014年、夏の〈RO69JACK〉優勝などすでに一部からは激しく注目を集める存在。ライヴでは飲み込まれそうになるようなVJの映像と圧倒的熱量がステージ中からフロアへ雪崩のようにダダ漏れる。完全なるカオスの渦へようこそ。
ということで、いずれもフレッシュなアクトながら両極端な（?）魅力を持った2グループの作品が選ばれた2月度の〈タワレコメン〉邦楽編。両タイトルとも発売済みですので、ぜひ視聴のうえ彼らの魅力に触れてみてください! 次回は2015年3月度のレポートを掲載する予定なのでお楽しみに!
