BEST THING I NEVER HAD
さまざまな節目を飾ったベスト・アルバムたち

 かつてのベスト・アルバムというものは〈商品〉としてのヒット性や入門編としての便利さを重宝されていたわけだが、サブスクの普及もあってその効果は以前よりも後退している……と無造作に言い切ってしまえないほどには、2025年も話題のベスト盤がさまざまな意味を持ってリリースされていた。

 純粋にアーカイヴやクロニクル的な楽曲集もあれば、アニヴァーサリーを祝福するものであったり、追悼の意味が込められたメモリアルなものであったり、その意義もさまざま。特に2025年はフェスやツアーなど来日公演に絡めてコンパイルされる機会が多くなっていたように思う。いずれにせよ改めてor初めてそのアーティストに触れる簡単なきっかけとして……そういうきっかけぐらいはいくつあってもいいですからね。