world's end girlfriendが、昨年の3月11日に実施したフリー・ライヴ〈world's end girlfriend / Song to the Siren - LIVE3.11〉のフル音源を、自身が運営するVirgin BabylonのBandcampにて投げ銭形式でリリース。当日のライヴで披露された“yes”の動画も公開されている。

この公演は、東京芸術劇場にて催された東日本大震災とアートの関係を考察するプログラム〈Moving Distance:2579枚の写真と11通の手紙〉のなかで企画されたもの。当日はギター2本、ヴァイオリン、チェロという初のクァルテット編成でパフォーマンスが行われ、wegがサントラを手掛けた「空気人形」「星空」といった映画の楽曲や、ゲスト・ヴォーカルに湯川潮音を迎えた“その日わたしは”“笛吹きの少年”など、計10曲が演奏された。静謐ながら力強い希望も感じさせるアンサンブルが魅力的だ。

なお本作に支払われた金額は、Bandcampの手数料15%を除く全額が〈あしなが育英会〉震災遺児への支援活動に寄付される。