アコギをエレキに持ち替えてバンド編成で録った新作。屈強なブルース・ロック・バンド、MONSTER大陸を従えた“ロックの性能”をはじめ、ここにはロック・マシーンと化して猛スピードで駆け抜けていく彼がいる。ハイウェイ61を飛ばしていた頃のディランを思い出すフォーク・ロック“グライダー”ほか、聴き手に真っ直ぐコミュニケートしたいという執念に似た熱意が演奏にただならぬ説得力を与えている。ビリビリが止まらん。