ブリティッシュ・ロックの歴史を作り続けてきた大御所ヴォーカリストが、みずからのルーツに回帰した渾身の一枚だ。ソウル・ミュージックの殿堂とも言うべきメンフィスのロイヤル・スタジオを舞台に、オーティス・レディングらの名曲を当時実際に演奏していたメンバーたちとセッション。それだけでも驚きだが、安直なカヴァー集という枠をハミ出し、どの曲でもしっかり俺色に染め上げた歌唱を貫いているのが流石だね。