Colleenはフランスの女性アーティストで、チェロ、オルゴール、クラリネットなど様々な楽器を用い、シンプルな電子音を交えた独創的な作品を発表してきた。これまでも世界中の民族音楽や古楽、ミニマルなど様々な影響を独自昇華して来たが、今回はダブにインスパイアされた作品で、これまでに比べて1つのジャンルからの影響をここまで濃厚に作品に取り入れたアルバムは彼女としては異色と言えるかもしれない。ダビーなエコーエフェクトを多用しており、 さらに自身のヴォーカルとヴィオラ・ダ・ガンバの音をフィーチャーする事で、Colleen流の異形な不思議な魅力を備えたダブに仕上がっている。

 


ヴィオラやグロッケンシュピールなどを操るフランスの女性マルチ奏者、コリーン。2年ぶり5枚目となるこのアルバムでは、これまでのミニマルでフォークトロニカっぽいアプローチも残しつつ、ベースラインとパーカション、ダビーなエフェクトを強調することで、より幻想的な音世界を作り上げています。なんでも70年代後半のリー・ペリー関連作を聴きまくっていたとか。新たなリスナーを獲得できそうな快作ですよ。