全国のタワーレコードのスタッフが、己の〈耳〉と〈直感〉だけを基準に世間で話題になる前のアーティストの作品をピックアップし、全店的なプッシュへと繋げる企画〈タワレコメン〉。これまで、相対性理論、神聖かまってちゃん、クリープハイプ、cero、KANA-BOON、洋楽ではストライプスやチャーチズといった現行シーンの最前線で活躍するアクトをいち早く発掘しており、現在は月1回のペースでオススメ・アイテムを紹介しています。Mikikiでは、そんなタワレコメンの選定会議に潜入し、作品の魅力を視聴コンテンツと共にお伝えする特集を連載中! 今回は6月度の邦楽編です!!
★タワレコメンに関する最新情報はこちら
★Mikikiの〈タワレコメン〉関連記事の一覧はこちら
★TOWER RECORDS ONLINEの〈タワレコメン〉特設ページはこちら
タワーレコードの本社にて行われるタワレコメンの会議。邦楽担当の腕利きバイヤーたちがオススメのアイテムを持ち寄り会議室へ集まります。何百タイトルという山のような新譜のなかから選ばれた計10作品の音源を聴き比べながら、熱い議論で最終作品を絞り込みます。そんな厳しい予選を勝ち抜いて6月度のタワレコメンに決まったのは……以下の4タイトル!!
★2015年6月度〈タワレコメン〉邦楽編:選出アイテム
粘っこくも粋なファンク・サウンドで勝負していたAWAYOKUBAのメンバーを中心とする大阪・堺発の4人組バンド、DENIMS。2012年末に動き出した彼らにとって念願の初全国流通盤となる本作『Daily use』は、近年のイケてるインディー・バンドの必要条件となりつつある(?)コンテンポラリーなブラック・ミュージック経由のグルーヴ感が下地にありつつ、親しみのあるメロディーと釜中健伍(ギター/ヴォーカル)の素晴らしい歌唱の相性も抜群な〈死角ナシ〉の好盤です!!
【推薦コメント:札幌ピヴォ店 内藤】
元AWAYOKUBAのメンバーを中心に結成された4人組。ワンダフルボーイズのsundayカミデが主催する大阪の老舗イヴェント〈LoveSofa〉にもレギュラー出演し、めきめきライヴ力をつけた彼らの待ち焦がれていた全国初音源です! ブラック・ミュージック、ポップ・ミュージックの要素をまぜこぜにしたわいわいサウンドには踊らざるをえない! 聴けば聴くほど味が出る、まさに〈daily use〉な毎日の必需品です!
自主レーベルから発表した5枚の作品の累計セールスが手売りで5,000枚を記録したという注目の4人組バンド、感覚ピエロの初アルバム『Break』がタワレコメンに。2013年に大阪で結成された彼らが鳴らすのは、クチコミでの驚異的な広がりにも納得の完成度バリ高なド真ん中ギター・ロック。夏フェスで猛威を振るいそうな4つ打ちダンス・ロック“A-Han!!”をはじめ、タイトルから期待通り(?)の内容でMVの再生回数が50万回を超える“O・P・P・A・I”など、キラー・チューン揃いの全6曲にノックアウト必至!
【推薦コメント:新宿店 黒沢】
J-ROCK好きのリスナーは一発で虜になる最先端ギター・ロックがここに! レコ発も47都道府県をすべて周り、東名阪のCLUB QUATTROでのワンマン・ライヴを予定するなど、結成約2年とは思えない勢いを持ったとんでもない逸材です!
東京のユース・カルチャーの活性化を掲げて2013年に結成された4ピース・バンドのDATSが、満を持してリリースする初のCD作品『DIVE』。UKのマルチ奏者であるトム・ヴェックや、オーストラリアのバンド、ラスト・ダイナソーズといったアクトの来日公演のサポートを、キャリアの早い段階で務めてきたことからもわかる通り、海外のインディー・ポップ/ロックと並べても遜色のない洗練されたサウンドがポイントです。80sリヴァイヴァルのムードをサラッと消化したディスコ・チューン“Candy Girl”はじめ、ダンサブルな良曲が目白押し!
【推薦コメント:名古屋パルコ店 仲伏】
去年のサマソニに出演したり、SNSなどでたまに情報が流れてくるので気にはなっていたのですが、まだ地方ではライヴなどもしておらず、全国的にはまだまだこれから。リリースが決まった時からタワレコメンに推すしかない!と。どこか懐かしさのあるメロディーと心地良いリズムで躍らせる、新しい時代の幕開けを予感させる音! 〈これはロック〉とか〈これはポップ〉とか、そんなジャンル分けがくだらなく思えちゃうくらい、ただひたすらにかっこいい!! 彼らの音楽が日本の音楽シーンを変え、そしてスタンダードになる日もすぐそこに!
2009年に結成され、CRO-MAGNON、坂本美雨、環ROYといったさまざまジャンルのツワモノたちとの共演で〈踊れるオルタナティヴ・レゲエ〉という武器を磨いてきた音の旅crewの待望のファースト・アルバム『LION』(タワーレコード限定!)。タワレコメンとしては異色のサウンドながら、レゲエ/ダブをベースにロックもファンクも呑み込むタフな胃袋を備えつつ、言霊の力を感じさせる力強くて人間味溢れる〈唄〉の魅力に、多くのスタッフが心を打たれていた様子でした!
ということで、スタイルはバラバラながら、なんとなく〈踊れる〉サウンドのバンドが揃った感じがする6月度の〈タワレコメン〉邦楽編。アイテムはすべて発売済みですが、入荷状況は店舗により異なりますので気になる方はお近くのショップへお問い合わせください。次回は6月度洋楽編のレポートを掲載する予定なのでお楽しみに!