フランシスカ・ベルモンテ、トリッキーが手掛けた前衛とポップせめぎ合うエレクトロニック・ソウルで甘美&物憂げなハスキー声で歌う初作

2015.07.21

ブリストルの黒魔術師トリッキーマルティナ・トップリー・バードに代わる新たな魔声として、直近2作品で匂い立つような妖気を放っていた女性シンガーの処女作。ダークかつヘヴィーな電子音で覆われたR&B、ジャズ、ブルースなどを、甘美なハスキー・ヴォイスで物憂げに歌いこなす深夜仕様のエレクトロニック・ソウルが並ぶ逸品で、混沌の渦巻く世界観に埋もれない芳醇さが素晴らしい。特に“Joker”ではビリー・ホリデイも真っ青のブルージーなモノホン歌唱で実力を見せつけてくれる。前衛とポップがせめぎ合うこの呪術的な音響世界を作り出してるのはもちろんトリッキー。ストイックに鍛えられた半裸姿で〈どうだ、いいだろ?〉と煙をブハーッて吐き出すあの男のしたり顔が目に浮かぶ!

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